後悔しない早期退職！成功への3つの鍵とは？

早期退職し五か月が経とうとしています。退職を決意した時は正直なところ不安もありました。しかし、今振り返ってみると、自分にとって早期退職は良い決断だったと確信しています。退職前に描いていた理想の毎日とは少し違いますが、今では充実した時間を過ごせています。

僕が早期退職を決意した理由は、充実した50代を送りたいという強い思いからでした。40代半ばに差し掛かった頃、毎日が同じことの繰り返しで、「このままで本当に良いのか？」と自問する日々が続きました。公務員の仕事に対する情熱も次第に薄れ、悶々とした気持ちを抱えながらも、仕事を続ける毎日はちょっと苦しい時間でした。

約三年悩んだ結果、49歳の年に、仕事も生活も一旦リセットし、もっと豊かな50代を目指すために早期退職を決断しました。今回は僕が早期退職を決意し、後悔なく生活を送れている三つのポイントについて照会します。

1.退職後のライフスタイルをイメージして辞める

退職後の生活を具体的に描く重要性
早期退職を決断する際に重要なことのひとつは、退職後のライフスタイルを具体的にイメージしておくことです。ただ「今の仕事を辞めたい」という理由だけでは、せっかくの退職が無意味なものになりかねません。退職後に何をして過ごすのか、どのように時間を使いたいのか、具体的なビジョンを持つことが大切です。

時間を大切にする計画
例えば、退職後に新しい仕事に挑戦したいのか、趣味に没頭したいのか、家族とゆっくり過ごしたいのか、何でも良いので、自分がどう過ごしたいかをしっかりと考えておくべきです。これがないと、時間を持て余し、最終的には暇に押しつぶされてしまうこともあります。暇すぎて焦り、考えなしに再就職なんて話はよく聞く最悪のケースです。

僕のケース：一年間のプランを明確に持つ
僕の場合は、退職後の1年間は再就職せず、今しかできないことを最優先して過ごすと決めていました。具体的には、母の畑作業を手伝いながら、母との時間をゆっくり過ごしたり、妻との時間をこれまで以上に取ること。また、趣味の写真撮影に没頭することが僕のライフスタイルでした。このように、明確な退職後一年目のプランを持っていたおかげで、時間を持て余すことはありませんし、退職後の生活に迷いがなく、再就職への焦りも今のところ感じていません。

2.生活費や老後資金の見通しを立てて辞める

経済的な準備は早期退職の要
金銭的な準備は、早期退職を成功させるための大きな要素です。退職後にどのように生活していくのか、そして老後の資金をどのように確保するのか、しっかりとした見通しを立てることが必要です。まずは、現在の生活費を正確に把握し、将来に予想される大きな支出も見込んでおくことが大切です。

僕の資金計画：生活費と老後資金の確保
僕の場合、早期退職の決断ができたのは、生活資金と老後資金にしっかりと目途を立てられたからです。具体的には、2～3年分の生活資金として1,000万円を貯金し、老後資金として5,000万円を投資で準備しました。さらに、予備資金として1,000万円を確保しました。また、退職を決意する前に、生命保険や車の保険など、家計の見直しを行いました。特に、生命保険の死亡保障や車の車両保険を必要最小限に抑えることで、保険料を大幅に削減しました。これにより、生活費の無駄を減らし、経済的な負担を軽くすることができました。この準備があったからこそ、無職で収入がない状態でも安心して生活を送ることができています。

退職前に見直すべきポイント
早期退職前に現在の生活費の把握と見直し、今後の生活費の見通しと老後資金の確保、こうした具体的な対策をして金銭的な見通しを立てることは、早期退職をする上でとても大切なことです。そして何度かシュミレーションし不安材料を確認しておくことも大切です。

3.今の仕事をやり切って辞める

後悔しないための準備：今の仕事を全力でやり切る
僕が最も重要だと考えるのは、今の仕事をやり切ってから辞めるということです。少しでも心残りがあるなら、早期退職は見送った方が良いでしょう。一度辞めてしまえば、もう戻ることはできません。後悔しても手遅れです。他人の評価ではなくご自身で、辞める前に今の仕事をやり切り、未練が残らないようにすることが大切です。

僕の経験：やり切ったという達成感
僕の場合、自分なりにできることはすべてやり切ったという自負があります。もちろん、小さな後悔や失敗はありますが、大きな後悔はなく、むしろ達成感があります。消防署での最後の日、正面玄関から退庁した瞬間、僕の中で「やり切った」という実感が湧きました。それは、長年の努力が結実した瞬間でもありました。退職後も「もっと頑張ればよかった」とは思いません。むしろ、清々しい気持ちで新しい生活に向かうことができました。自分自身で「やり切った」と思えるタイミングで辞めることが、後悔しないための鍵だと強く感じています。

結論:早期退職の成功に向けて

しっかりした準備で後悔のない退職を
早期退職は人生の中で大きな決断です。しかし、しっかりとした準備と計画を立てておけば、豊かで充実した生活を送ることができます。

大切な3つのポイント
退職後のライフスタイルのイメージ、生活費と老後資金の見通し、そして今の仕事をやり切ること。この3つのポイントは経験者として最も重要だったポイントです。これらを踏まえ、自分の人生を見つめ直し、納得のいく選択をしてほしいと思います。

自分らしい人生を選ぶために
人生は一度きりです。自分のために、そして大切な人たちのために、後悔のない選択をしてください。早期退職はその一つの選択肢です。長く勤める仕事があれば明確な目的をもって毎日が過ごせるし、帰属意識も満たされ達成感も得られます。しかし、それが本当に自分が過ごしたい時間なのか、やりたい事なのか。少しでも疑問に感じることがあれば、一度立ち止まり、是非、自身と向き合ってください。流されるのではなく、ご自身の判断で未来を描き、豊かな人生を手に入れてください。