無職のおっさんの新たなチャレンジ

先日、友人に頼まれて、福祉関係のイベントの写真撮影をしました。趣味で長く写真を撮っていますが、風景ばかりで人を撮る経験があまりなかったので少し迷いましたが、せっかくの機会なのでチャレンジしてみることにしました。

頼まれたのはイベントの記録写真ですが、そのイベントに参加したことがなかったため、依頼を受けた時点ではイベントの内容や会場のことなど、詳しいことはあまりわからない状態でした。それでも依頼が記録写真なので何とかなるだろうと安易な気持ちで当日を迎えました。一応、記録写真と合わせてプラスアルファで、スタッフと来場者が会話する様子や触れ合う瞬間を自然な感じで切り取りたいとイメージし、当日は準備できる限りの機材を持ち込みました。最初に簡単なイベントの流れや注意点の説明があり早々に撮影が始まったのですが、実際に撮影が始まると、記録写真を含め自分のイメージしていた写真は想定よりはるかに難易度が高いことに気付きました。これはやばい、久しぶりに緊張から出る汗をかきました。当然と言えば当然なんですが、スタッフと来場者が会話する様子や触れ合う瞬間は位置関係やタイミングが全て不規則で、建物内は光の入り方や照明もその場面場面で異なります。イベント撮影初心者の自分がそんな瞬間を切り取ることはほぼ不可能で、直後は安易に引き受けたことを後悔しました。それでも、とにかく撮り続け、失敗を繰り返すうちに少しずつコツをつかみ、僅かですがイメージに近いような写真が撮れるようになり、少し安どの気持ちが出てくるのと同時に経験の大切さを感じました。

結局、朝の八時半から午後二時半まで、昼食もそこそこにみっちり撮影しました。数で勝負するためにたくさん撮りましたが、記録写真としてはまずまずの出来だと思います。しかし、イメージしていた参加者の自然な表情を捉えるのは難しかったです。振り返ってみると、もうちょっとどうにかできた気もします。

イベントでは、多くの初対面の人たちと会話し、来場者にも声をかける必要があり、久しぶりに緊張感のある時間を過ごしました。初めてのことが多く、充実した時間でしたが、緊張と考える時間が長く、かなり疲れました。退職してからはこんなことはなかったので久しぶりの感覚です。写真関係の仕事には漠然と憧れていましたが、人物の撮影は想像以上に難しく、体力と忍耐も必要だと感じました。

それでも、今回はとても良い経験になりました。声をかけてくれた友人には本当に感謝しています。長く勤めた職場を早期退職した時は何でもチャレンジしてみようと考えていましたが、実際に新しいことにチャレンジすることは今回が初めてでした。この経験で新たなことに挑戦することに対してのハードルが少し下がったような気がします。退職して二か月が経過しましたが、ありがたいことに次の仕事を決めるまでに少し時間の余裕があります。そんな贅沢を感じながら自分には何ができて何が向いているのか、いろいろチャレンジしていきたいと思います。

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