和室の畳が古くなり、表面がボロボロになってきました。井草のゴミが付いたり、棚が置いてある部分のへこみが目立つようになっていて、畳を張り替えるかどうか迷っていました。普段あまり使わない部屋で、半分は物置のようになっていたこともあり、思い切って板の間にすることに決めました。
これまでだったら大工さんに頼んで作業してもらうのですが、ネットで相場を調べるとざっくりですが六畳間で30万円程度と結構な費用がかかることがわかりました。時間は十分にありますし、普段あまり使わない部屋なのでDIYでやってみることにしました。決心するとすぐに取り掛かりたくなる性格なので、ネットで材料や手順を調べ始めました。知りたいことがすぐにわかるなんて、本当に便利な時代ですね。
和室をフローリングにする方法はいくつかありましたが、手間とコストを考えて、コメリのカフェ板を使うことにしました。コメリは近くにあるので材料の入手も簡単ですし、DIY動画をいくつか見てみると、値段の割に良い感じの仕上がりになっていたので、これに決めました。
簡単なメモを作って必要な材料や数量を計算し、早速コメリへ。カフェ板は思った以上に良い杉の板で、これならいい感じに仕上がりそうだとワクワクしながら購入しました。大まかな材料費で約5万円、手間を考えても十分な安さです。材料が揃ったので、まずは必要な寸法に切ったり、表面を磨いたりする準備作業に半日を費やしました。その後、実際に板を張る作業に取り掛かり、これには一日かかりました。YouTubeで見た作業のポイントを押さえていたおかげで、初めての作業にしては割とスムーズに進めることができました。
仕上がりは上々で、妻も喜んでくれました。作業が終わった後は、すっかり変わった和室を見渡し達成感に浸りました。仕事をしている頃は、日常的に仕事を通じて達成感を感じていた気がしますが、退職してからはこんな感覚はあまりなかったように思います。やろうと決めてから数日の短い時間でしたが、他のことを忘れて没頭する感覚は本当にいいものです。こんな充実感に満ちて生産性の高い時間を過ごすのは、やっぱり大切ですね。
今回のDIYを通じて、自分でゴールを見据えて色々考えながら取り組むことや、誰かに認めてもらったり、喜んでもらえることの重要さを改めて感じました。自分が役に立っているというのは少々大袈裟かもしれませんが、普段はあまり使わない部屋が自分の手で新しく生まれ変わるのを見ていると、達成感とともに自信も湧いてきます。退職しやりたいことを中心に自由奔放に過ごす毎日の中でも、誰かに喜んでもらう、誰かの役に立つといったことが活動することの大きなエネルギーになり、豊かな人生にはなくてはならないことなんだと感じた数日間でした。
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