僕が早期退職を決断できた理由の一つとして、自分が考える老後資金を準備できたことが大きかったです。具体的な金額は控えますが、一般的に言われる夫婦二人分の老後資金を目標にしていました。
老後資金は、ネット証券で外国株のインデックス投資を通じて貯めました。運用を始めたのは約4年前で、当初から株や投資信託に興味があったわけではありませんでしたが、預金利率が低く、100万円を預けても1年間で数十円の利息しかつかない状況で、貯金の意味がないと感じていました。そんな時、職場の後輩からNISAの存在を教えてもらいました。それまで投資にはギャンブル的なイメージがありましたが、YouTubeや各種サイトで投資や資産運用について調べていくうちに、金利がほとんどつかない銀行預金にお金を預けておくだけでは実質的に資産は減っているリスクがあることを知りました。
例えば、100円で買えたパンが10年後には120円になるといったように、物価が上がることは実質的にお金の価値が下がっていることを意味します。これまではそんな風に考えたことはありませんでした。お金は銀行に預けるもの、これが当たり前だった僕の考えはこの瞬間アップデートされました。情報の信頼度は自分で判断する必要がありますが、分からないことや知りたいことを簡単に調べることができる時代に感謝しています。
そして、あれこれ悩んだ末に選んだ投資先は王道のインデックスファンドへの長期投資です。その時点でもまだ若干の不安はありましたが、とりあえず少額で投資を始めました。今思えば、とりあえずのこの一歩が大きな一歩でした。ネット証券の口座を開設し、実際に投資を始めてみると、次第に不安も消えていきました。運よく最初から順調に増えていったのも大きかったです。その後は妻と相談しながら当面使う予定のない貯金をネット証券に移し、投資信託に投資しました。4年が経過し、ありがたいことに夫婦で考える老後資金は概ね達成できました。
振り返ると、投資を始めて本当に良かったと思います。始めるタイミングも自分にとっては最適でした。あの時、自分なりに調べて、考え、踏み出した一歩が重要だったと感じます。情報が簡単に手に入る時代は本当にありがたいです。最近よく感じることですが、今の社会は積極的に調べて行動しないと、知らないことで損をすることがたくさんあります。情報があふれる時代だからこそ、自分に必要な情報は自分で取りに行き、内容を確認し判断し、自分の生活に取り入れていくことが大切だと感じています。
後輩にNISAの存在を教えてもらったことから始まった僕の投資ですが、この4年間の資産運用がなければ早期退職や今の考えは大きく変わっていたと思います。豊かな人生のために今後もしっかりアンテナを立てて生活していきたいと思います。
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