先輩からの困った相談

ゴールデンウィークが終わった頃、前の職場の先輩からLINEが届きました。内容は「退職金の額を教えてほしい。他言はしないから」というものでした。その先輩とは特に仲が良いわけではないけれど、悪くもない普通の関係だったので、一瞬「ちょっと非常識だな」と思いましたが、先輩が私の退職が広まった時に「実は早期退職を考えている」と言っていたことを思い出しました。

この背景もあり、伝えた方が役に立つのか、伝える意味があるのか、それともリスクがあるのか、といろいろ悩みました。おそらくその先輩は退職のタイミングを考える上で、よりリアルな退職金の情報を知りたかったのでしょう。それなら教えてあげてもいいかなと思ったのですが、公務員の退職金は勤続年数や退職理由から、ネット上でもおおむねの金額がわかります。そう考えると、わざわざ自分の正確な額を伝える必要はないし、「他言はしない」という言葉もあまり信じていません。後々、どこかで話のネタにされるのは目に見えています。

結局、具体的な金額は伝えませんでした。既読の状態で一日が経過しましたが、自分なりの考えと気持ちを短く伝えました。先輩は私より一つ上なので、もし今年辞めたとしても退職金はそんなに差がないはずです。「ネットで見られる額とほとんど変わらないですよ」と加えておきました。

こんなことを聞かれるのかと今回のことには少々驚きましたが、通常のケースだと退職するのは自分より上の上司や先輩なので、仲が良くてもなかなか聞きにくいと思いますし、どんなに仲が良くても退職金の金額を聞いたことはありません。しかし、私の場合はまだ上司や先輩が現職なので、聞かれやすいのかもしれません。また、今回のことで、職場に早期退職を具体的に考えている人がリアルにいることを知ると、職場を心配する気持ちと実際に退職した立場での気持ちが交錯し、複雑な感情になりました。

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