早期退職し睡眠の質が劇的に向上した話

退職してから感じた変化ですが、睡眠の質が向上したように感じます。仕事をしていた頃は、非番で家で寝ていても夜中に目が覚めることが多く、大体は夜中に1回、多いと2回起きていました。就寝してから朝起きるまで一度も目が覚めることなく、すっきり寝たと感じることはほとんどありませんでした。その影響だと思うのですが、頭痛や頭がぼーっとすることが多く、ここ数年はちょっとした悩みになっていました。

退職後は大体11時までには寝るようにしていますが、朝6時ごろまで目が覚めることがほとんどありません。風景写真が趣味なので、夜中に起きて出かけることもありますが、その場合を除けば途中覚醒はなくなりました。睡眠の質が向上したことで、体の疲れが取れているように感じ、以前よくあった頭痛も最近はありません。ストレスが減ったのか、環境が改善されたからのか、理由は分かりませんが体のことを考えると、睡眠の改善はとても良いことです。

消防という仕事は24時間勤務で、勤務中はいつ出場指令があるかわかりません。夜中でも救急や火災の出場指令の放送が鳴るため、たとえ自分が出場しない場合でも仮眠中に起きることが多々ありました。個人差があると思いますが、就寝中に大音量の放送で起こされるのは僕の場合最後まで慣れることがなく、特に40代になってからは毎回ストレスに感じていました。放送が鳴ると寝起きの状態からいきなり緊張感が高まり、出場モードへ気持ちのスイッチを入れるのでアドレナリンが一気に出ます。日によっては夜中にこれを数回繰り返すこともあり、勤務の日は大体こんな感じだったので当然体に負担はかかっていたと思います。せめて家にいる非番の日は良い睡眠をとって寝不足を解消する必要がありましたが、私の場合なぜか日中に寝ることが得意ではなく、夜も途中覚醒を繰り返していたので現職中は慢性的な寝不足状態だったと思います。

夜勤のある仕事は他にもたくさんあり、社会には必要なことです。しかし、明るい時間に活動し、暗くなったら体を休めるというのは動物の自然な生活のペースだと思います。それが乱れると体に負担がかかるのだと思います。自分の場合は30代のころまではそれほど体への負担を感じませんでしたが、40代になってから大きな負担を感じるようになりました。特に頭痛や倦怠感は頻繁にありました。50代になり通常の昇進をしたとすると泊りの勤務がなくなり状況は変わりますが、このまま勤めていたとするとあと2、3年は同じ勤務体制だったと思います。そんな意味でも早期退職は良いタイミングだったのだと思います。

しっかり睡眠がとれた朝は頭がすっきりしていますし、頭痛や倦怠感がないので自然と気持ちが前向きになりフットワークも軽く感じます。僕の場合、生活のリズムが不規則な仕事だったので早期退職は体調面からも意味が大きかったと感じています。夜勤のある仕事をされている方々には頭が下がる思いです。僕は身をもって夜間勤務の負担を体感したので今現在も夜間の勤務をされている方にはとにかく体を大切にしてほしいと思います。

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