6月20日に告示された東京都知事選挙は、直接自分には関係ないものの、日本の首都の知事選挙であり、連日ニュースで取り上げられるため非常に興味深く見ています。テレビの報道では小池氏と蓮舫氏の一騎打ちのように見えるかもしれませんが、個人的には元広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が気になっています。
石丸氏は市長時代、古参議員との強烈なやり取りで有名になりました。僕自身も安芸高田市長当時から権力や慣習に屈しない、自身の信念を貫く姿勢に共感し、憧れる部分が多くありました。石丸氏はとにかくクリーンなイメージで、自身の利害関係で仕事をしているなんてことは全く感じません。今回の知事選挙でも特定の団体からの支持を受けておらず、政治家特有の公約や考えの後ろに見えるブラックな感じが少しもしないのです。
政策やビジョンを明確に示し、論理的で目的と理由がはっきりしているので、素人にもわかりやすく、優先順位をつけ、できることとできないことをはっきりさせる。その際、できないことに対して変な期待を持たせず、丁寧に説明を行い、同意を得る姿勢が印象的です。
リーダーシップも高く、市の職員との関わり方にも信頼関係を感じ、これまでの首長や議員とは少し違う感じがします。独自の強い信念を持ち、とにかく行動する姿勢が特徴です。彼の政治活動は透明性と一貫性に重きを置き、クリーンで効果的なリーダーとして多くの人々に影響を与えています。「どうせかわらない」そんな政治に無関心な人でも「この人なら変えることができるかもしれない」と期待を持てる、そう思わせてくれる存在です。
そんな石丸氏を見ていると、消防士時代に求めていたリーダー像がこれだと感じます。前例や慣習にとらわれず、役職や立場に屈することなく意見をぶつけ、相手の意見も聞いた上で論理的に建設的に意見を交わし、物事を前に進めていく。こんな上司に憧れていましたし、自分もそうなりたかった。今となってはどうにもならないですが、石丸氏を見ているとそんな思いがよく浮かんできます。
消防のような縦社会で序列や立場を大切にし変化を求めない組織でも、彼のようなリーダーが今の時代に求められているのではないでしょうか。石丸氏の挑戦を応援していますし、東京都の皆さんがどのような判断をするのか興味深く見ていきたいと思います。そして色々な組織に彼のようなリーダーシップが広がっていくことを期待しています。
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