4月末に振り込まれた退職金について、29年間務めた退職金は自分にとってはそれなりに思い入れがあり、良い使い方、生きた使い方をしたいと考えていました。ありがたいことに、特に急な支出予定もなく、当面の生活費や保険料、国民年金、住民税を差し引いても800万円が残りました。これをどうするか、本当に悩みましたが、いろいろ考えた結果、投資すことにしました。
貯蓄と投資の選択肢
退職金の使い道について悩む中で、調べてみると多くの人が銀行に貯蓄していることがわかりました。最近は投資ブームもあって、投資に興味を持つ人も増えているようですが、まだまだ少数派です。特に60歳を超える年齢の方々にとっては、まとまった退職金を投資に回すのはリスクが高いと感じるのも理解できます。銀行の金利が6%や7%などの高金利時代を経験している世代にとっては、お金は銀行に預けるものという考えが根強いでしょう。
低金利時代の投資の必要性
でも、今の低金利時代では、銀行に預けていても金利はほとんどつかず、物価上昇を考えると実質的に預金額の価値が下がってしまいます。僕もお金の勉強をするようになってから、お金の価値の変動に気づきました。それまでは「貯金が一番」と信じていましたが、今では投資も一つの選択肢として理解しています。
投資の長期的な視点
僕の場合、50歳という年齢はまだ時間がある方です。インデックス投資において時間はとても重要な要素です。全世界株式やS&P500に15年間運用すると、過去のデータではどの15年間を切り取ってもマイナスにはなっていません。もちろん未来のことはわかりませんが、これはとても心強いデータです。
800万円の投資戦略
これまでもしばらく使う予定がないお金は長期運用を前提に、S&P500や全世界株式のインデックスファンドに投資してきました。なので、今回も同じように、1~2年分の生活費などを除いた800万円を全世界株式のインデックスファンドに投資しました。理想としては、年利7%で運用し、800万円が10年後に倍の1600万円になっていることを期待しています。1600万円に今回差し引いた生活費や保険料などを足すと、60歳で定年退職した時の退職金と同じくらいになるという計算です。とても都合の良い想定ですが、この年利7%は決して大げさな数字ではなく、過去のデータを見れば十分達成可能な範囲です。
投資のリスクと期待
もちろん、市場の暴落や為替の変動といったリスクもあります。投資初心者が退職金を投資し暴落で大金を失ったなんて話はよく聞く話ですが、それでもオルカンやS&P500などの優良ファンドに投資することは資産を増やすための有力な手段だと思っています。若い頃から投資を始めた方と比べると投資期間は短くなるかもしれませんが、一部を取り崩しながらでも、10年以上運用し続ければ元金を下回るリスクはそれなりに下がると思います。
投資の成果と将来の展望
5月上旬に800万円を全世界株式のインデックスファンドに一括投資した結果、7月下旬の評価額は8,648,459円になっています。ちょっと出来過ぎ感はありますし、将来、厳しい局面もあると思いますが、10年後、同期のみんなと同じくらいの退職金額になっていることを楽しみに期待しています。
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